コトセン株式会社様(以下敬称略) 「コトセンアップサイクルプロジェクト」のリーフレットを制作しました。 デザイン・コピーライティング・写真をトータルで担当させていただきました。 コトセンは、地元児島にあるデニム生地の最終仕上げを担う「整理加工場」です。一般には分かりにくい工程ですが、洋服などの商品にはなくてはならない存在です。あなたが履いているそのジーンズも、もしかするとコトセンの職人さんの熟練した技によって生み出されたものかもしれません。 コトセンでは人と環境に優しい繊維加工の安全認定「倉敷染」の認定工場として、SDGsの観点にも留意した経営をされています。 そんなコトセンですが、実は検査工程や見本などに使われた布は、年間約5トンもの廃材になってしまっていました。 この廃材を有効活用するために、「クラボウのアップサイクルシステム L∞PLUS」との取り組みを始めました。 前段が長くなりましたが、このリーフレットはその活動を周知してもらうためのツールとなります。 東京国際フォーラムで開催の「Premium Textile Japan 2023 A/W」の倉敷染のブースにて配布されるそうです。 実際にクラボウさんの工場でアップサイクルされている工程を撮影させていただき、生地がだんだんフワフワの綿状になり(反毛というそうです)、やがて糸へと生まれ変わっていく様子は本当に興味深く、そして手間暇のかかる作業であることがわかりました。 生地を捨ててしまうことは簡単ですが、一手間も二手間もかけて再び倉敷染の商品に生まれ変わらせるという活動。本当に素晴らしいです。 アップサイクルというキーワードをメディアを通してではなく、実際にお仕事として関わらせていただけたので、すんなりと自分ごと化することができました。 制作にあたり経験して感じたことがあったからこそ、このデザイン・この文章・この写真になったんだろうなと考えています。「百聞は一見にしかず」ですね。 用紙はプロジェクトの意味合いに合わせて、繊維が多く残る漂白されていない再生紙を採用しました。 関係者の皆様、ありがとうございました。