鹿をめぐる貴重な体験

2022.07.12


鹿をめぐる貴重な体験

2022.07.12

京都府舞鶴市の寒山拾得さん @kwanzanjittoku で貴重な体験をしてきました。

寒山拾得さんは、鹿と猪を猟で仕留め、解体・精肉・販売をしている「寒山」と、狩猟採集と田畑の暮らしを感じられる、里山と食卓を結わう宿「拾得」を営まれています。

土曜日の夜は、祐輔さんが狩ってきた鹿肉のタタキや猪肉の生ハムなど、初めて口にするジビエ料理と、みやびちゃんの優しい手料理に舌鼓。特にタタキは「なんで今までこの料理が普通になかったんだ」というくらい完成された美味しさにびっくり。炙る工程を体験させてもらったので、なお旨いのです!

翌朝、狩猟の見回りに同行させてもらいました。この日は何もかかっていませんでしたが、加工場で枝肉にされた状態のものを見学。食べることは命をいただくことなんだよな。と、あらためて考えさせられました。

罠にかかった鹿や猪は、宿でジビエ料理として振る舞われるほか、精肉として流通したり、オリジナル加工食品として販売されたりしています。

妻の雑貨店 木琴堂 @_mokkindoでも鹿肉味噌や鹿肉辣油を販売しています。パッケージデザインは友人の @ykrst さんと @paperon さん! 何とも繋がりを感じる出来事の多いことよ。

そして忘れてはいけないのが、「鹿は害獣である」ということ。実際、寒山さんも大半は「駆除」しているそうです。日本の農作物の被害で一番多いのが鹿によるもの。鹿肉や鹿皮の需要自体が減り、高齢化も伴って狩猟人口も減り、さらに自然環境の変化などの要因も重なり、鹿は増え続けています。捕食者であるニホンオオカミが絶滅したためという説もあるそうです。
しかしその責任の一端は当然僕たち人間にもあるだろうし、つぶらな瞳の鹿を目の前に「害獣」と一言では片付けられない自分がいます。

おいしいタタキの鹿。つるされた鹿。動物園で餌をもらっていた鹿。帰り道に現れた群れの鹿。シカ。しか。

「人間と自然の共生」とよく言われますが、「人間はそもそも自然の一部」だとあらためて考えさせられた週末でした。
知らず知らずに作っていた、自分と自然の境界が溶けていく感覚。またお邪魔したいです!

祐輔さん、みやびちゃんありがとうございました!

気になる人は行くシカないよ(言っちゃった)

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